第2景 ~桜……舞う~

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「君ら、仲いいね……もしかして……」 忘れてた!そういえばまだいたよね、ダンス系男子。 沈黙し続けていたダンス系男子が口を開いた。 “そんなんじゃ……と間髪入れず否定する僕と“そんな風にみえます~ぅ?!”僕の言葉を遮るように亜矢子は意味深な笑顔を浮かべ、亜矢子は心にもないこといっている。 “まあ、いいけど…… そろそろ出れる?”とあきれ気味にいう“ヤツ”。 「はっはい、大丈夫です」 「潤平!ほら、もう一度お礼!」 「てか、さっきいったし!」 (うるさいなぁ~、お前はねぇちゃんか?!) 心の中で亜矢子に反論してみる。 「けど、あの…… すいませんでした。かなり長い間つきあわせてしまって」 “ヤツ”がおもむろに立ち上がる。 (ひとが謝ってんだぞ!) 思わず僕はムッとした顔になっていたかもしれないけど、相手の返事を待ってみた。 「もうお礼はいいよ。ホント何もしてないし、何もできなかったし」 「でも、今日のお礼もしないと。せめて連絡先だけでもいいですか?」
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