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「君ら、仲いいね……もしかして……」
忘れてた!そういえばまだいたよね、ダンス系男子。
沈黙し続けていたダンス系男子が口を開いた。
“そんなんじゃ……と間髪入れず否定する僕と“そんな風にみえます~ぅ?!”僕の言葉を遮るように亜矢子は意味深な笑顔を浮かべ、亜矢子は心にもないこといっている。
“まあ、いいけど…… そろそろ出れる?”とあきれ気味にいう“ヤツ”。
「はっはい、大丈夫です」
「潤平!ほら、もう一度お礼!」
「てか、さっきいったし!」
(うるさいなぁ~、お前はねぇちゃんか?!)
心の中で亜矢子に反論してみる。
「けど、あの…… すいませんでした。かなり長い間つきあわせてしまって」
“ヤツ”がおもむろに立ち上がる。
(ひとが謝ってんだぞ!)
思わず僕はムッとした顔になっていたかもしれないけど、相手の返事を待ってみた。
「もうお礼はいいよ。ホント何もしてないし、何もできなかったし」
「でも、今日のお礼もしないと。せめて連絡先だけでもいいですか?」
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