9人が本棚に入れています
本棚に追加
/139ページ
「潤平、今度のゴールデンウィーク、どうするんだ?」
昼休みを5分前にして仕事を切り上げようとしている僕に後ろから誰かが話し掛けてきた。
「どうせ、1人でいるんだろ!?」
この決め付けた風な物言い方をする失礼な人は城島邦辰。
案の定、仕事をしている風にしながらネットオークションから目を離さないこの人。
僕より4年先輩で年も近いから付き合うことが多い。
「おぼえってっか?この間の合コン相手がさぁ」
顔も三枚目で話もうまいからよく他部署の女子に顔が利き、僕も頭数のために僕も誘われる。
「その時の子がさ、また集まって飲みたいって誘ってきたんだよ!それもあっちから!!行くだろう?!」
隙をつかせないしゃべりだ。
「へぇ、それはよかったですね。でも、休みはちょっと……」
(僕としてはどうでもいいけど……)
「何ぃ!?お お前、ちょっ彼女とかできたのか!?!先輩を差し置いて?!」
「違いますよ!ちょっと用事があるんですよ」
「んで、用事って女じゃないの?」
最初のコメントを投稿しよう!