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(気分を変えて……)
「亜矢子、飯食ってきたか？ 俺、飯食いたいんだけど……」
「じゃ、点呼済んだらご飯食べ行きますか？！」
ふと先生の顔がちらつく。
亜矢子に電話したあと先生が僕の腕に肘でコツき言った。
「よかった、連絡とれて。今回の携帯所持は大目に見るよ。でも次はだめだぞ!」
生唾を飲み込んでしまった。
何時も見ている先生のはずが無性に可愛くみえ、これが世にいう息を呑む瞬間なのか。
って先生相手に何考えているんだと自分を諫め“すいません”と笑ってその場を離れたんだけど。
間抜けなピンポンパンと放送開始の合図がながれ、サブグラウンドに各学校ごとに集まるようにと叫んでいる。
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