9人が本棚に入れています
本棚に追加
/139ページ
「……戸高くん、今日は一人?近海さん、一緒じゃないのね」
おっとそれどころじゃないや。
「亜矢子?さっきまでいたけど」
“そう”といってハニカミながら松本さんは笑った。
(普通に可愛いやん、何か帰るのが勿体ないかも)
そよ風が吹き楓並木の葉がサワサワ音を立てている。
景気よく腹がグーーってなって改めて腹が減っている事を思い出した。
「あのさ、飯食いに行きたいんやけど……用ってそんだけ?」
「ええと、その……これ!読んで!! あの、返事は……どうしよう……あの、私の携帯とアドレス書いてるから、そこでもいいからって!あっ!いきなりこんなこといわれても訳わからんよね、とりあえず手紙読んでくれれば分かるから!じゃ!!」
脱兎の如く3人はかけていった。
「急いでとは言ってねぇけど……」
すげー早口だった、嵐が通り過ぎるより速かった気がする。
最初のコメントを投稿しよう!