第4景 ~花火に……照らされて~

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「……戸高くん、今日は一人?近海さん、一緒じゃないのね」 おっとそれどころじゃないや。 「亜矢子?さっきまでいたけど」 “そう”といってハニカミながら松本さんは笑った。 (普通に可愛いやん、何か帰るのが勿体ないかも) そよ風が吹き楓並木の葉がサワサワ音を立てている。 景気よく腹がグーーってなって改めて腹が減っている事を思い出した。 「あのさ、飯食いに行きたいんやけど……用ってそんだけ?」 「ええと、その……これ!読んで!! あの、返事は……どうしよう……あの、私の携帯とアドレス書いてるから、そこでもいいからって!あっ!いきなりこんなこといわれても訳わからんよね、とりあえず手紙読んでくれれば分かるから!じゃ!!」 脱兎の如く3人はかけていった。 「急いでとは言ってねぇけど……」 すげー早口だった、嵐が通り過ぎるより速かった気がする。
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