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交流試合があったあの日……
午後の試合を見ることなく最後の点呼には難なく滑り込み、サボりがばれる事無く終わりをつげた。
あの手紙の件を除ければ……
「ぺーくーん!ぺーくん、電話だよー!」
妹の美智(みち)はいつもこんな風に僕を呼びやがる。
お兄様と呼べっていつも言っているのに……
僕はカーテンを閉めない主義だから日が顔を容赦なく照らしてくれる。
(面倒だし、寝たふり!)
……って、パイプベットの上で寝返りをうつ。
どうしよう……
カラーボックスの上に置きっぱなしになっているあの手紙。
封を開いたままほっぽいている。
まだまだ夏は遠い5月の連休……
あーあ、何やってるんだろう。
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