第4景 ~花火に……照らされて~

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交流試合があったあの日…… 午後の試合を見ることなく最後の点呼には難なく滑り込み、サボりがばれる事無く終わりをつげた。 あの手紙の件を除ければ…… 「ぺーくーん!ぺーくん、電話だよー!」 妹の美智(みち)はいつもこんな風に僕を呼びやがる。 お兄様と呼べっていつも言っているのに…… 僕はカーテンを閉めない主義だから日が顔を容赦なく照らしてくれる。 (面倒だし、寝たふり!) ……って、パイプベットの上で寝返りをうつ。 どうしよう…… カラーボックスの上に置きっぱなしになっているあの手紙。 封を開いたままほっぽいている。 まだまだ夏は遠い5月の連休…… あーあ、何やってるんだろう。
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