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あちゃーっ…。
またリアルな夢の世界にどっぷり浸かって昼まで寝てやんの私。
着替えて、カーテンを開ける。
天気いいじゃん。
ってかさ、また下の階の永田さんの夢だよ。
どこまで、私は好きなんだ。
私は、ベランダの窓を開けて、こっそり下の階を覗き込む。
居るじゃん、今日も。
日中からタバコ吹かしてさ。
…でも、カッコイイ☆
シルバーの単車、「寿司処 みどり」、元暴走族…。
俺の女かぁ~。
言われてみたいよ、現実の世界で!
朝帰りしない?って事は、あのまま行き先はラブホ?
また、私はいいとこで夢が醒めたんだ。
今回も、残念でした。ガックシ(↓)
私は頬杖をついて、下の階の永田さんの姿を見つめていた。
こっちを振り向いて?
って願いくらいは届いてよ。
すると、何か気配を感じたのか永田さんは辺りを見渡す。
うげっ!…私を見た。
さっ…最悪だな、コイツ。
物凄い殺気立った目をして睨み付けてきた。
「こっ、こんちわ~」
って言うしかない私に、相変わらず無視して立ち去って行く感じの悪さは…半端ない。
好きだ!付き合ってくれ!って言ったのは、おまえだロー!!!
あらがち、元暴走族ってのも夢だけじゃないかも。
私があの人を好きだってのも、あらがち夢だけの話ではない。
キャーッ!キャーッ!キャーッ!♪
「完」
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