第1章:うひー…

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「八神君ー、どうしたんですかぁー?」 「先生、それ、前習った定理を応用して解く問題です。この定理を習った時、長井君は休んでました。なので、長井君はそれ、解けなくてもおかしくないと思います。」 なんと、春なんたらがフォローを入れてくれた。 こいつ、八神っていうのか…忘れてたwwww そうしているうちに、マノビンは出席簿を確認し始めた。 「ん、ちょっと待ってくださーい、………………あぁー、本当だー、長井君休んでましたねぇー。長井君、何だか無理強いさせちゃってごめんなさいねぇー」 「あぁー……いや、いいんすいいんす」 そう言って拓弥は溜め息をついた。 よかったぁ、ヘマせずに済んで、と。 まぁ、こんなことになっているので十分ヘマはしているのだが、それでも、八神春なんたらのフォローが無ければ、もっと拓弥は醜態を晒すことになっていただろう。 とりあえず、数B終わったらお礼を言いに行かなければ。 拓弥はそう意気込みながら、慣れない手つきでノートをとった。
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