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「ちょっと、面倒臭い奴ってどーゆーこと!?こっちはね、わざわざ学校行く前にあんたん家の壁をよじ登って来てあげてんだからね!!感謝されるべきよ!!」
「……いや、それは不法侵入と言ってだな、法律により罰せられ…あぁー、口を開くのすら面倒臭ェわwwwwwwww」
ちなみに、祐香は幼少期からロッククライミングを習っていて、今まで培ってきた技を使って、拓弥の家の壁を登って窓から部屋に侵入しているのだ。
一歩間違えれば犯罪者にもなりかねないが、祐香はそんなことは知る由もない。ていうかちょいと、頭のネジが外れている気がする。
「まー、どうでもいいけど帰っていただけます?俺、まだこのゲームクリアしてないものでねwwwwこれが終わらない限りはここから動く気は毛頭無いからwwww」
「ま、そんなこと言ってる間に準備はすませといたげたから。数学B、化学、現代文、英語α、体育、世界史、LHR……うん、完璧!!」
「……要らんことばっかしやがって………ま、そんなんされても、俺は行かねーから意味無いかr………ぐぇっ( ゜д゜)、;'.・」
祐香は拓弥の首根っこをグイ、と掴み、鞄を持って玄関口へ急いだ。
途中、拓弥はリビングにいる母に
「ちょっ、コイツ部屋に不法侵入してきたんだけど!!wwww助けて、さらわれる(´Д`;ヽ≡/;´Д`)/wwwwwwww」
と訴えたが、華麗にスルーされた挙げ句、
「あら祐香ちゃん、毎朝ごめんなさいねー、拓弥をよろしく頼むわね(o‘∀‘o)」
と、そそくさと送り出してしまった。
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