第1章:うひー…

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しばらく感傷に浸っていた拓弥だったが、心を落ち着けて、改めて教室全体を見渡してみた。 やっば…クラスのほとんど 名前知らねぇ……(o‘∀‘o) と思ったが、どうせ話さないだろうし、まぁいいか、と開き直った。 が、案外めっちゃ話し掛けてきたのである。 「うっす!!長井、久しぶりじゃん(σ‘∀‘)ノシ」 「元気してたかー?( ^∀^)」 けっこう拓弥にアットホームに声をかけてくれるのだが、申し訳無いことに全員名前が分からない。 ここで下手に 「よぉ、ゴン座衛門、久しぶりだな」 なんて適当な受け答えをしてしまえば、数少ない話し相手を失いかねない。 どうすっかなー…と悩んでいると、最も核心を突いてくる質問が飛び込んできた。 「あのー…突然だけど、長井君てさ、……俺のこと、覚えてる?」
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