沖田 総司と一寸隊士の話

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「やった!いただきまーす!!」 嬉しそうに、雪菜は大福を口に入れた。 モチモチとした食感がたまらない。 抹茶のサッパリした味も、あんことあっていておいしい。 「おいしーい!!沖田さん、もうひとつください!!」 「欲張りですねぇ。そんなに食べると太りますよ」 「大福ふたつで太るヤツなんかいませんよーだ」 べー、と舌を出してそう宣言すると、ふたつ目の大福を手に取る。 けど、モッチリ感のある大福は、水気がないから、飲み物がないとちょっとつらい。 雪菜はそれを食べる前に、お茶を用意しようと流しへ向かった。 「あ、僕のもください」 そんな声を背中で受けつつ、慣れた手付きでお茶をつくる。 そして、ふたつのお茶を大福の横に置いた。 「僕、冷たいのがよかったんですけど」 「文句言うなら自分で作ってください」 文句を呟く沖田を横目に、ズズズ……とお茶をすする。 さて、ふたつ目の大福を……。 「あれ……?」 目がトローンとしてきた。 暖かな日差しを浴びてて、眠くなったのかな? 大福を食べるまで寝れない……そう耐えつつも、やはり睡魔には勝てなくて。 コテンと横になると、スヤスヤと眠ってしまった。 それからすぐに、沖田も眠ってしまう。 それが、事件の始まりだった……。
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