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朝から大声出したらキツイ……。
沖田さんが去ったあと、あたしはいつもの着物へ着替えて、台所へ向かう。
そこにはすでに井上 源三郎さんがいた。
「あ、雪菜ちゃん。おはよう」
「源さん、おはようございます!」
源さんは、ここ新撰組では年配の方。
隊長さんだけど、いつも女中の仕事を手伝ってくれる。
「あ、今日は雪菜ちゃんの方が早かったか~」
「島田さん、おはようございます」
一番最後に来たのは、島田 魁さん。
語尾を伸ばすのが癖。
監察なんだけど、源さんと同じく仕事を手伝ってくれる。
正直、かなり助かってる。
「あたしはなにしたらいいですか?」
「うーん…。じゃあ、ほうれん草を切ってくれるかな。あと、魚を焼いて。ご飯は炊いたから」
「わかりました!」
「あ、魁くんは、たくわん出しておいてくれるかな」
「は~い」
そうして、あたしたちは100人以上いる隊士の朝ごはんを作り始めた。
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