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「はーい。」
下宿先に着いて私だけ降りようとしたんだけど…
「ちょっと待て。俺も行くから。」
「え?お兄ちゃん仕事あるんじゃないの?」
そういうと兄はタメイキをついた。
「お前、まさか荷物の整理一人でする気だったのか?それぐらい手伝うよ。」
「仕事は…。」
「いいから。鍵もってんだろ?早く部屋いくぞ。」
そういうと鍵を奪って先に歩きだした。
なんだかんだいってお兄ちゃん優しいんだよね。
私は急いで兄を追いかけた。
「お兄ちゃん、ありがと!」
振り向いたお兄ちゃんは照れ臭そうに笑って私の頭をなでた。
私の部屋はマンション5階の隅っこだ。
エレベーターに乗り、部屋に着きドアを開けるとダンボールの山が目にはいった。
「こんなにあるの?」
「だから手伝うって言ったんだ。ほら、ぼさっとしてないでさっさと整理始めるぞ。」
兄は私の背中をぽんと叩くとダンボールを開け始めた。
よし、頑張って終わらせよ!
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