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お隣さんのインターホンを鳴らす。だけど留守なのか全然反応がない。
大家さん、確か同じ大学の人っていってたよね?
学部どこなんだろ?友達になれるかな?いろいろ聞きたかったんだけどな。残念。
部屋に戻ろうとしたときだった。
「俺その部屋住んでるんだけど、なんか用?」
男の人の声?振り替えると通路に一人の男性が立っていた。多分お隣さんだろう。
すらっとしてて茶髪のショートパーマ。
どこかでみたことあるような…いや知り合いの誰かに似てる。だけど誰だろ?
「おい、聞いてるか?」
「は、はい!聞いてます!」
いつのまにか目の前に来ててびっくり。というか顔をのぞきこまれているせいか顔が近い!
男性の顔ははっきりとした目鼻立ちで整った顔をしている。いわゆるイケメンの部類に入るだろうな。
って顔に注目してる場合じゃなかった。ちゃんと何しにきたか説明しないと!と思ったんだけど…。相手は私の顔をじっと見つめていた。
目線があう。目そらせない。しばらくお互い見つめあってた。えーとなんか言わなきゃ。
「あの…。」
相手ははっとして目線をそらした。
「すまねぇ。きっと勘違いだから。」
勘違い?なんであんなじっとみてきたんだろ?まぁ気にしないでおこう。
「いいんです。私隣に越してきた神崎由美です。このお菓子小さい頃から私が大好きなお菓子なんです。よかったら召し上がってください。」
「神崎由美?まさか…」
すると男性はお菓子のパッケージを見てもう一度私の顔を見つめた。
男性はくすりと笑った。
「すげーこんなことあるんだ。」
一体なんだっていうのだろう?
「俺、佐伯翔。」
えーと自己紹介よね。やっと普通に会話できそう!
「うん、よろしくおねがいします。私1回生になるんですけどあなたも…」
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