本当は怖い話

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心霊スポットの場所は、レストランから近く、二十分ぐらいの場所だ。 「なんか黙っちゃってるけど、まさか怖がってる?」 「俺が苦手なの知ってるだろ」 近づくにつれ少し、緊張していた俺を、リスタは楽しそうにからかってきた。 そうこうしていると、心霊スポットになっている廃墟の前まできた。 車を止め、懐中電灯を片手に、ついに心霊スポットへと足を向けた。 周りは閑散としているが、住宅がちらほらあったりと、雰囲気的には、お化け屋敷より怖そうではない。 「ほら、いこっ」 そうやって、リスタは俺の腕にしがみついてきた。 懐中電灯はリスタに渡し、俺は右手にカメラ、左手にリスタという状況で挑むことにした。 そうして、カメラを録画モードにして、辺りを撮りながら、徐々に近づいていった。 少し丘の上にある廃墟へは、坂を上らなければいけず、なんだか、別世界に行くような感覚に感じた。
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