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「これが、その装置か」
ガイアに対面したアダムが漏らした言葉は、予想外に少なかった。
「ああ、どんな願いをも叶えることができる装置さ。もう起動してあるから、願いの内容を打ち込めば、あとは変化後の世界を体感すればいい」
「なるほどな」
相変わらず、アダムの口調は平たい。
いつものアダムならば、少し大袈裟ともとれるリアクションをとるものだが。
「これで打ち込むのか?」
「ああ」
ガイアに備え付けられたキーボードの前にいつの間にか移動していたアダムは、僕の返答を聞いてすぐに願いを打ち込み始めた。
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