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『もしもし、羽衣?』
『あ、睦月? ゴメン、今日も夜勤の仕事入っちゃった。食事また今度でもいい……?』
『ああ、いいよ。気にしないで』
『ゴメンね』
私は、何度目か分からない謝罪を口にしながら電話を切った。
携帯をポケットにしまい、ついさっき売店で買ったサンドイッチを頬張る。
「なんか彼氏さんも懲りないねー。ほぼ毎回断られてる気がするけど」
「人の恋愛に口出さないで」
隣で呟く弥生の言葉に若干不機嫌になりつつも、自分の行動を振り返ってみればそこまで突っぱねることはできないことは自覚している。
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