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「なんだい?」
「羽衣のことなんだが、もしかしたらあいつ浮気してんじゃねぇかな?」
正直、驚いた。
アダムはこんなにも嫉妬深い人間だっただろうか。
「仕事が忙しいんじゃないのかい?」
「俺もそう思うんだが、万一のことがあるからな」
「……それを僕に言うということは、僕になにかしてほしいんだよね」
「ああ」
アダムは、僕の目を真っ直ぐ見つめて頷いた。
「一体何を?」
アダムはしばらく俯き、やがて顔を上げてニヤリと笑った。
「羽衣を俺のものにしたい」
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