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条件反射のごとく右を向く。
そこにいたのは…
金城だった。
「あっ」
俺はつい驚きの声を漏らす。
照れくさくなり、
「この前は…ありがとう…」
この前のお礼を口にする。
彼は一瞬笑みを浮かべて言った。
「礼を言われる程でもないよ。人として当たり前のことをしただけだから」
その言葉に感心しつつ、自分も同じだということを、
“そうなんだ”という一言に乗せた。
伝わってはいないだろう。
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