1人が本棚に入れています
本棚に追加
それからうーちゃんさんの手から缶詰を奪い取り(残念なことにボンレスハムは全部食べられてしまった)、身元不明な女の人(ナイスばでーな女の子)を担いで僕は転移魔法陣を展開した。
「何してるのさ?早く乗りなよ?」
「…えと、乗るってどこに?」
「(魔法を知らないのかな?)この陣の上に。ほら早く、うーちゃんさんも。」
ツインテールの子とうーちゃんさんが転移魔法陣の上に乗ったのを確認すると、僕は転移を開始した。
NOW LOADING…
「…という訳なんです。」
「…ふーん?」
今僕は応接間で朝食を食べながらツインテールの子(女の子でした)…『スズ』に事情を聞いていた。スズの妹だといううーちゃんさん(うー「ちゃん」までが本名らしい)はマイペースなのか、食べた後ソファで眠っていた。ナイスばでーな女の子は先程から目を覚ましていない。脈はあるから死んでは無いと思うんだけどね。
「自宅で寝ていたら、いつの間にかあのガレージにいた…ねぇ…。」
「はい…それでうーちゃん…さんが食料を探しに行くって行ったっきり帰って来なくて…だからトレーラーに入って寒さを凌ごうとしたら…」
「僕が入ってきたので思わず下に転がってたスパナを投げた…と。」
「あぅう…すいません。」
最初のコメントを投稿しよう!