1人が本棚に入れています
本棚に追加
しゅん…と済まなそうな表情になるスズ。
「まあまあ、過ぎた事をどーこー言ってもしゃーなしだ。問題は…あの娘だよ」
そう言うと、僕はナイスばでーな娘に近づく。その娘は身体に一糸纏わぬ…とまでは行かないが何故かエプロン『のみ』を纏っていた。…流石にアレなので毛布を被せている。
「何このどっかの毛玉がホイホイされそうな格好。」
ちょっと波紋法的(メメタァと読む)な事を言ってると
「…ぅ…うぅ…」
彼女が目を覚ました。
「おはようございます。気分は如何ですか?」
気分で丁寧語をつかう。それが浦雪クオリティ。
「…あなたは…だれ?」
「僕はコウタ。ウラユキ コウタと言います。貴女のお名前は?」
「なま…え?わたしのなまえ…」
彼女はしばらく考える様な仕草をすると
「…なまえ………ゆき…の。…ゆきの。」
ゆきの→雪野ってとこかな?
「貴女は何処から来たか、覚えていますか?」
彼女はまた考える様な仕草をすると、
首を横に振った。
「他に何か思い出せる事はないですか?」
彼女はまた首を横に振った。能力で嘘をついているか調べてみたが、どうやら本当(マジ)らしい。
そう、彼女『ユキノ』は記憶喪失なのだ。
最初のコメントを投稿しよう!