小さな会合

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しゅん…と済まなそうな表情になるスズ。 「まあまあ、過ぎた事をどーこー言ってもしゃーなしだ。問題は…あの娘だよ」 そう言うと、僕はナイスばでーな娘に近づく。その娘は身体に一糸纏わぬ…とまでは行かないが何故かエプロン『のみ』を纏っていた。…流石にアレなので毛布を被せている。 「何このどっかの毛玉がホイホイされそうな格好。」 ちょっと波紋法的(メメタァと読む)な事を言ってると 「…ぅ…うぅ…」 彼女が目を覚ました。 「おはようございます。気分は如何ですか?」 気分で丁寧語をつかう。それが浦雪クオリティ。 「…あなたは…だれ?」 「僕はコウタ。ウラユキ コウタと言います。貴女のお名前は?」 「なま…え?わたしのなまえ…」 彼女はしばらく考える様な仕草をすると 「…なまえ………ゆき…の。…ゆきの。」 ゆきの→雪野ってとこかな? 「貴女は何処から来たか、覚えていますか?」 彼女はまた考える様な仕草をすると、 首を横に振った。 「他に何か思い出せる事はないですか?」 彼女はまた首を横に振った。能力で嘘をついているか調べてみたが、どうやら本当(マジ)らしい。 そう、彼女『ユキノ』は記憶喪失なのだ。
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