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「……いっとくけど、私は別にあんたのことなんか好きじゃないんだから」
「………はいはい」
口んなか切れた。痛い。
ボコボコにされた俺は、何事もなかったような顔で膨れるサクヤの隣を自転車で行っていた。
「それに広岡?とかいう女にも嫉妬してないから」
「いや、その言い方がもう……」
【……………】
「ごめん」
さすがに俺は黙ることにした。
明日からの高校生活、こんな幼なじみが同じクラスで、果たしてこの三年間、血を見ずに青春を謳歌できるのか。
……無理かなぁ。
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