632人が本棚に入れています
本棚に追加
広岡が俺の持つ弁当箱に箸を伸ばして、残った卵焼きを半分に裂いて俺が「あ」と止める間もなく、広岡は卵焼きを食してしまう。
それは、まずい。
【ッッッ!!!】
サクヤの発する空気が一気に殺伐としたものに変わる。
しかしそれに気づくのは俺だけで、俺以外の人はサクヤが広岡の目に向かって握りしめた箸を振り抜こうとしていることに誰も気づいてはいない。
それはもちろん広岡も。
「………………っ!」
最初のコメントを投稿しよう!