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「?どうしたのそーせき」
「い、や、別に」
そう言って俺はゴクリと卵焼きを飲み込んだ広岡に笑いかける。
振り抜く前に押さえたサクヤの手に力を込めながら。
箸の先端が俺の手の平にめり込み、皮を破って血が滲む。
鈍い痛みに汗を浮かばせながらも、俺はなんてことないような顔で笑って誤魔化す。
チラッとサクヤの様子を見てみると、完全に病んでらっしゃる。
無表情でただ純粋に、広岡に殺意を向けている。
「あのー、サクヤ?」
ぶつぶつぶつぶつぶつぶつ。
「サクヤー?おーい」
ぶつぶつぶつぶつぶつぶつ。
「聞いてる?てか聞こえてる?」
【ころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやる】
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