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下僕の始末は主人がするべきだと思うし
「もち……?授業始まるぞ」
「ひかる君の遺言を聞いてやろうと思って」
「ついにデレ期到来か……!」
「くたばりやがれ」
そうこうしている内に、もう保健室の前に着いてしまった
授業に戻るのもめんどくさいし、僕もさぼるか…
「失礼しまーす」
「失礼する……って」
珍しく挨拶してやったというのに誰もいない。
というか僕はここの保健医を見た事がない……
「とりあえずひかる君、奥のベッドで寝て来い。治らなかったら殴る」
「おう……」
二つあるベッドのうち、部屋の奥にある方は使用中。
あと一つ、僕の目の前のベッドには誰もいないはずだ
………なのにどうしてか、白い布団がもぞもぞと動いている
さっき見た時には本当に誰もいなかったのに
「はぁはぁ……ちょっとホラーな展開になってきたね。このまま俺といい事するフラグかな…?」
布団の中から、あの変態のくぐもった声が聞こえた
「蹴るか……いや、踏むか」
「アッー!」
全体重をかけた踏みには気持ち悪いリアクションが返ってきた
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