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「え?」
「無理に決まってるのにさ…ほんと、俺バカだよ…」
あたしは、何か言ってあげたい気持ちでいっぱいなのに、言葉が出てこなかった。
「…ほんとに、言って良かったのかな。気持ち伝えて、迷惑じゃなかったのかな…」
語尾がかすれていく。
「なんか…意味あったんかな…」
気持ちを伝えることに。
しずはうつむいた。同時に、こらえるような嗚咽が聞こえた。
あたしは心が痛んだ。無意識に、右手でしずの頭に触れた。
そして、優しく撫でる。
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