…告白…

4/6
前へ
/105ページ
次へ
しずの家に着いて、呼び鈴を鳴らした。   「………」   返事は無かった。 そっとドアノブに手を掛けて力をこめると、ドアが開いた。   「…しず?」   部屋の中は暗かった。 月の明かりだけが部屋の中に少し明るさを作っていた。   あたしは静かにドアを閉めて、靴を脱ぎ、月の明かりを頼りにしずを見つけた。   本棚に寄り掛かって、近くに携帯が開いたまま置かれていた。   携帯を少しずらして、あたしはしずのそばへ座った。   「…バカだよな」   しずがポツリとつぶやいた。
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加