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窓を開けて光太を投げ入れ、一義も中に入る。
「ただいまっと」
光太は部屋のベッドに寝かせた一義は廊下に出た。
「一義! 光太君が居ないの!」
走ってきた香菜が慌てた様子で喋る。
「ああ、そこで寝てるぞ」
「うそ、さっき見たときは…………今部屋から出てきたよね一義」
一義に詰め寄る香菜。
「新人の力試しをしただけだって」
「……一義が相手したの?」
視線を逸らす。
「相手は銀……」
部屋の扉が乱暴に開き、中に香菜が駆け込む。
「一義!」
中から呼ぶ声。
「わかったよ」
頭を掻きながら一義は部屋に入った。
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