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投げられた本を回避し、適当に一冊手に取り、最初のページを開いて言った。
「じゃあこれでいいや」
一々読むのも面倒だから適当に言ってみると、爺さんは呆れた顔で呟いた。
「………面倒じゃからなんて呆れたやつじゃのう。まぁよいこれでよいのじゃな?」
爺さんが最終確認とばかりに言ってきた。
「構わない。どこに行っても一緒だろ」
「……………………そんなことないんじゃけどな」
「ん?なにか言ったか?」
「なんでもないわい」
どうしたんだろうか?
「さあ!お主の行く世界が決まったぞい!世界の名前は【ワンダ】!もちろん条件は全て満たしておる。さて次にじゃが…」
なんか流された気がする。
「次?あとはその【ワンダ】に行くだけじゃないのか?」
「阿呆かお主は、魔法のある世界に生身でいくなど死ににいくようなもんじゃ。お主はあの子のお気に入りじゃ、簡単に死なれては困るのじゃ」
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