俺と少女と神様と

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爺さんが真剣な顔でそう言ってきた。 「あっそ」 「うぉい!もう少し真面目にじゃな……だいたいお主の生死に関わることじゃぞ」 真面目になったり突っ込んでみたり忙しい爺さんだ。 「爺さん、折角の異世界なんだ、チートで何でも出来たって面白くないだろ?それでも、どうしてもって言うんだったら【ワンダ】の住民の平均にしといてくれ」 何でも創造で作り出したり、気に入らない事でもチートですぐに何とか出来たり、困ってる人を助けることが悪いとはいわないが、そんなの退屈じゃないか。人間は安定を手にいれると腐っちまうよ。 「大抵の者は最強とか最高とかを求めるんじゃがお主は変わっとるな」 「男ならいつまでも冒険に憧れるもんだろ?」 海賊の隠したお宝とか、未開のジャングルとか。 「そういうもんかのぅ。ならば力は【ワンダ】の平均値にしておく。後は使い魔じゃな」 「まだあるのか!?」 「これで最後じゃ、【ワンダ】の生物から喚ぶから今からいう呪文を復唱してくれ」
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