3251人が本棚に入れています
本棚に追加
不思議に思いつつも、日が暮れて一人にするのは心配だった海斗は少女の後をついていった。
少女は腰の辺りまである長く黒い髪に、白いワンピース、麦わら帽子という格好だった。
この村にこんな子いたか?誰かの遠い親戚とかか?
「ねぇ君、いったい何処のお家の子かな?」
疑問の残る海斗が話し掛けると少女は振り向き。
「もう少し」
とだけ答えて更に歩いていく。
海斗が黙ってついていくと少女は村の端の何もないところで立ち止まった。
「こんなところでどうしたの?お家の場所が分からなくなっちゃたとか?」
海斗が聞くと少女は首を横に振って言った。
「ここでいいの」
「ここって言ったって何もない……」
海斗が言いかけると少女が目の前から…
消えた
最初のコメントを投稿しよう!