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「…ありがとう」 それでいい。 それだけで良かったんだ。 君に認められたかった。 ちゃんと此処にいるよ、って。 頬を伝う雫は、少し大きくなって ぽたりと床に跡を遺した。 「ねぇ、これ?」 「え…何?」 その雫の跡を不自然そうに見つめるクラスメイトの横を 私は黙って通り過ぎた。 .
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