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この1年 ずっと一緒にいた訳じゃないけど 大半の時間を彼の横で過ごした 振り向いてくれなくても きっと君は気付いてくれると 信じていた 君は私に 確かに言ってくれたんだ 例えそれが、ごめんなさいでも 私にはそれが答え 「好きだよ」 駆け上がった屋上は 爽やかな風が吹き抜けていた。 「やっと、忘れられる」 この想いも、この思い出も。 この1年と、その前の17年分。 君だけじゃない クラスメイトや友達、家族。 私が築いてきた17年と1年 「もう今度は、何も遺さないよ」 もう遺せない。 .
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