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一度立ち上がって壁の方に歩み寄る 壁は良く見ると凹凸がほとんどなく、まるで人工的に作られた物のように思われた 「奥に何かあるのか?」 ノラは壁のあちこちを触りながら呟く 「うわ!」 すると突然、体から力が抜けていくような感覚に襲われた それと同時に目の前の壁が低い音をたてながら横に広がっていく 「何なんだ?」 その様子を呆然としながら見ていたノラだったが、壁が完全に開くと我に返り、隠されていた場所に目をやる 壁の向こう側には下へ続く階段があった 「………」 (うわぁ、何か見るからに怪しいんだけど! でも気になるし…) 「行ってみるか。」
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