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隠されていた階段を下っていく
階段の壁には光る苔が生えており、明かりに困ることはなかった
「こんな所に何があるんだ?」
疑問を抱きつつもどんどん下っていく
しばらくするとようやく終点に辿り着く
ノラの目の前には古めかしい木製の扉があった
「危険はなさそうだな…
まあ中を覗くくらいなら大丈夫だろう。」
ドアノブを軽く捻り扉を押す
扉は思っていたよりもちゃんとした物のようでドアノブが回らないということも、扉が開かないということも無かった
「これはまた…」
中に入ったノラはおもわず嘆声を漏らす
中は二段に分かれた広い空間が広がっていた
壁には道中で見た光る苔が一面に生えており、上段である入り口側には何かしらの信仰を象った物であろうか、人の形をした像が並べられていた
下段、とはいっても人一人分くらいの高低差だが、そこには外からは気付かなかったが地下水が激しい音をたてながら流れていた
こちらにも苔は生えていてその光が水面にも反射し、空間全体が青白く輝いている
その様子はとても神秘的なものだった
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