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「はぁ、疲れた…」
来た道を戻りながらノラは呟く
それほど長い間あそこにいた訳ではないが、精神的にはくるものがあったようだ
「もう遅いし寝よう…」
洞穴の入り口まで戻り、横になる
そしてしばらくすると静かな寝息が聞こえ始めた
朝、日が顔を出し始める
周りはまだ薄暗く、肌寒い
小鳥たちが木々の上で寄り添いながら囀ずる
「ふぁ…」
その声に導かれるようにノラは目を覚ました
「もう朝か。」
昨日と同じように干し肉と果物を食べて腹を満たす
「よし、じゃあ行くか。」
そして色々あった洞穴を後にした
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