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突然、鐘の音が鳴り響く
どうやら教会からのようだ
「おっともう昼か。
長々と話し過ぎちまったな。
ありがとよ、俺の話に付き合ってくれて。」
「いえ…
お話が聞けて良かったです。」
店を後にしたノラは宿を取り部屋で休んでいた
(『広い世界を見てみないか』か…)
ベッドに横になりながら先程の店での話を思い出す
「ああそういえば解体屋に頼んでたの取りに行かないとな。」
ベッドから起きて解体屋に向かう
「おお坊主、来たか!」
ノラを出迎えたのは筋肉隆々の2mを越える大男、更地になった頭と対照的に立派な髭を蓄えてる
顔の左半分に痛々しい傷跡があるのが凄みを持たせてる
「親方、もう出来てる?」
「おう、こっちに来てくれ!」
親方についていくと解体された素材が整理されて並べられていた
「ありがとう、親方。
いくらになる?」
「銀貨1枚だ、毎度あり。
また来いよ!」
解体屋を出たノラは近くのベンチで休憩をする
(帰ったら今日買ったものを色々改造しようかな。)
期待に胸を膨らませていると、ある事実に気付いた
(道具が………
ない。)
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