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外に出ると日はすっかり沈み、ぽつぽつと街灯が道を照らすばかりであった (腹減ったな。 帰る時に何か適当に食うか。) 薄暗い道を歩き、宿の方へ向かう 「ここでいっか。」 しばらく歩くと様々な店舗や露天が集まる所まで戻り、辺りもその活気に合わせて明るく彩られていた その中にある一つの食堂に入る 「いらっしゃいませー! お一人様ですか?」 「あ、はい。」 「カウンターへどうぞ!」 中は普通の造りで特にこれといって変わった様子はなかった カウンター席に通されるとメニューを渡される 「ええとじゃあ、このカムカウのステーキをお願いします。」 「カムカウのステーキですね。 かしこまりました。」 適当に頼んで、先に出された水を一口飲む 「ふぅ。」 一息ついてこれからの事を考える (とりあえず世界中を回りたいけど、どこから行こうかな。) あれこれと考えているとドアの開く音と店員の元気の良い挨拶が店内に響き渡った 「いらっしゃいませー! 八名様ですね。 奥のテーブル席へどうぞ!」 (八人か、ずいぶん大所帯だ…な!?) ちらりとドアの方を見ると制服のようなものを着たカラフルな髪の人達が、キャッキャッと騒ぎながら案内されたテーブルに向かっていった それだけなら良かったのだが、その中に見知った顔があったのだ
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