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店の外に出て宿に向かう 日が落ちて大分経つというのに辺りは明るく灯され、人々の喧騒は相変わらずであった 露天が数多く並んでいるのが原因であろうが… そんな中をノラは歩いていく 「アバカリ商会が潰されたってよ!」 「あのアバカリ商会がか!?」 「ああ、何でも騎士団が捜査に入ったらしい。」 「色々きな臭い噂がたってたからな、あそこは。」 近くからは賑わう人々の話が否応なしに聞こえてくる 「おいおい、なんだって魚介類がこんなに高いんだよ!?」 「仕方ねえだろ! 魔物の群れが現れた所為で漁獲量が減ったんだからよ。 しかもその魔物はBランクはあるらしくて討伐が難航してるらしい。」 「マジかよ、それじゃあしばらくは魚介類が高騰し続けるって訳か… ちなみにどこら辺に現れたんだ?」 「ランサンだよ、あの港町の。」
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