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ゴォーンゴォーン 教会の鐘が一日の始まりを告げる 太陽が顔を出し、街を照らす ある者は店の準備を、ある者は教会に礼拝を またある者はようやく目を覚ます 「ん、朝か…」 ノラは欠伸を一つしてベッドから起き上がった そして顔を洗うため洗面所に向かう 「よし、行くか。」 その後、宿で簡単な朝食を摂り、作成した指輪やローブを身に付けるなど、準備を済ませて宿を出る 「産地直送、とれたて新鮮な野菜だよ!」 「買わなきゃ損!高品質のお肉が揃ってるよ!」 「賑やかだな…」 宿を出て通りを歩いていると、朝から露店商が様々な謳い文句を掲げて客引きをしていた そんな中、歩みを進める そして街の外と繋がる門の前まで辿り着いた 「次の人、どうぞー。」 関所には列を出来ていたがそこまで人は多くなく、すぐに呼ばれた そうしてノラは小さな一歩を踏み出した
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