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街と街の間の道は村等と繋ぐ道に比べ、大分整っている それは主要な道だからなのか、理由は分からないがそれなりに人の往来があるのは確かなようだ ノラは今歩いている道で、何度か馬車を引いた人達や、武装した人達とすれ違った それらの人々はノラが、たいした装備もなく一人で歩いていることに訝しげに見ていたが… この辺りは一面が草原で見晴らしが良く、 また都の近くということもあり安全だ しかし少し先には森が広がっている それに港町までは徒歩では一日でつくような距離ではない そういうわけでそのような視線に曝されるのも当然であった だからと言って何かされるわけでもないのであまり気にしてはいなかったが
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