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「…えーと、これがガリ草であっちのがハラ草か。」 森に入って1時間ほど ノラは街道から離れ、森の中の獣道を進んでいた その道すがら役に立ちそうなものをひたすら採取していた 因みにガリ草は煎じれば解熱剤、ハラ草は腹痛薬になる薬草である 「他には何かないかな…」 辺りを見回しながら進む 森の中は街道に比べ大分暗い が、今ノラが通っている道には月の光が差し込み、周りと比べると大分明るくなっている そんな獣道を探索、採取しながら進む 「あ、洞穴があるな。」 しばらく歩くと小高い丘のようなものがあり、そこにひっそりと洞穴があった 「今日はもう遅いし、あそこで休むか。」 そう言って洞穴へ足を進める
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