2/2
前へ
/41ページ
次へ
―ページを捲る音がする。 ページはインクで真っ黒になっていた。 真っ白な紙に黒いインクが広がり、白を闇に引き込む。 またページを捲れば、ページは黒に包まれる。 インクに文字が潰され、綴られた話は消えるだけ。 いつかは全てが闇の中に誘われるのだろう。 ―終焉は、もう見えている。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加