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――――――――――― 「鏡よ鏡、この世界で一番美しいのは誰?」 ご主人様は、私にお聞きになりました。 ご主人様はいつものように、私に微笑んでいらっしゃいました。 「はい、この世界で一番美しいのはご主人様、でした。」 なぜだか、私の脳裏に見えた女性はいつもとは違って、ご主人様ではありませんでした。 「…が、いまこの世界で一番美しいのは………。」 私が名前を口にしたとたんに、ご主人様は私をぶちました。 「無礼な奴め!」 ご主人様は私に向かって叫び、どこかへ消えてしまいました。 ―――――――――――
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