悪夢の始まり

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怪物たちも凍らせ、ニーズヘッグは満足そうに鼻を鳴らした。 「最初から使ってくれよ」 『魔力の消費が激しいんだ。使ってやっただけありがたいと思え』 「はいはい」 ジオはハァとため息をついた。しょうがないやつ。 サラはジオに手を伸ばした。ジオの首で手を組み、顔を寄せる。 龍の手のひらでキスなんて経験、ないだろうな、誰も。 「ごほうび、頑張ったから」 「死にかけたのは頑張ったって言わないの。死んだら体残らなくなるまで水圧で潰してやるからな」 「ひ、ひどい……」 間違いなくそんなことできないな。 ジオはサラに探るようなキスをした。唇を離す度、サラの甘い息が唇に当たる。 『今戦場だぞ、バカタレ』 ニーズヘッグに怒られてしまった。
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