悪夢の始まり

21/33
前へ
/319ページ
次へ
警察の後ろから、水鬼と白い服が飛び出した。 「コメット!」 「水車!」 青い彗星と水の刃が怪物に迫っていく。怪物を粉砕し、切り刻む。 「来たか」 ドレイクが小さく呟いた。右手を引き、突き出す。 「テッレモート!」 空気が揺れた。空間にヒビが入ったように見えたかと思うと、衝撃波が怪物を粉砕していく。 唖然とするサラとジオ。ドレイクは拳を引き戻した。 「……なんだ?」 「い、いや、なんでもないです」 強すぎじゃねぇか、こいつ。 これだけ強いと、その左目の傷を誰がいれたのか気になる。 「あの、左目の傷って誰にやられたんですか?」 サラが小さな声で聞いた。それでもよく聞けたと思う。 「犬に引っ掛かれた」 マジか……
/319ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加