悪夢の始まり

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2人が衝撃を受けているのを見て、ドレイクは眉をあげた。 「ん、犬ではわからんか、青のバーサーカーだ」 むしろその傷で済んだってのが驚きだ。あんなでかいかぎ爪なのに。 サラはん? と首をかしげた。 「バーサーカーが、犬?」 「下等という意味でな。殺すことしか脳がないからな」 それで犬ってつけられるの、結構心外なんですけど。 頬を膨らませるサラを見たジオは、その頬を両手で挟んでやった。ぷふぅーとサラの口から息が漏れる。 「ちょ、ちょっと何してんの! 恥ずかしいから……」 「昔これやったの、覚えてる?」 「覚えてるけど、今やんないでよ。人こんなに見てるのに……」 ぷふぅーじゃないよ……サラはカクリと頭を垂れた。
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