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どんどん先に進むドレイク。サラたちも続くが、周りは男の警察だけしかいない。
サラはジオから一瞬でも離れようとせず、力強くジオの手を握っていた。
「少し痛い」
「ん、うん」
サラはジオの手を離し、ジオの服の裾を握った。少し呼吸が速い気がする。
過呼吸……退院してもサラに付きまとう病気。それが起こってしまいそうだ。
サラはジオにぴったりとくっついた。少しでも安心したかった。
「大丈夫だよ」
ジオに頭を撫でられる。サラはジオの腕に抱きついたまま、少しうつむいた。
「……いる」
しかしすぐに、サラがついと顔をあげる。ジオも前に顔を向け、ドレイクも2人に気づいて足を止める。
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