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サラとジオは目を疑った。瞬動と、白薔薇だ。サラの技だ。
マントのやつは愉快そうに笑った。
「ドレイクに一撃与えちゃったよ! やるなぁ、シュラウベ!」
シュラウベはくるりと回り、尾を整えた。
「まさか、サラの血を使って……」
「そう。まぁ成功してはないけど、生物兵器としては優秀だよね」
サラの血を取り込んだ怪物かよ……
マントのやつはため息をついた。
「でもねぇ、大量生産は無理だよね。血の量に限界があるし」
不気味なお面がこちらを向いた。いや、正確には……サラを見た。
「あのとき手放して後悔してんの、こっちは。だからサラちゃんもらうわ」
「ふざけんなよ」
ジオはサラを背中に追いやった。
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