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ジオたちが転移されるまで10分かかった。やつらにしては早い方か。
「大丈夫か、サラ」
「ん、うん。大丈夫」
サラの震える手を握ってあげる。退院後だから体力だって落ちているだろうし、さっきまで知らない男たちのいる場所にいた……怖かっただろう。
サラはジオに甘えて体を寄せた。それを邪魔するように甲高い声が上がる。
「来るぞ!」
来て早々怪物の来襲。本当に大量発生しているようだ。
アズという国は工業都市で、あらゆる場所に工場がある。人口も多い。
早くしなくては死者が増える一方だろう。
角から飛び出したのはヘスリッヒ。合計で3体。
「いけるか?」
「やってみる」
サラはシーフにアームした。
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