7人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
楽屋に入り荷物をまとめていると、徳井が楽屋へ戻ってきた。
「なあ、吉村…」
戻ってくるなり声をかけられる。
「ん?なんだよ。」
「お前『Duet』って曲知ってるか?」
「『Duet』?なんだそれ。」
やっぱりお前も知らないか…、と
徳井はため息交じりにつぶやいた。
「この前、東方神起がピカルに来たとき、メンバーにアルバムくれただろ。
その中の1曲なんだよ。」
「ふ~ん。」
だからなんだよ。
徳井ってそんなに東方神起が好きだったか?
「ふ~ん、って、お前なぁ…」
またため息。
「なんだよ、さっきからため息ばっかで…」
一瞬だけの沈黙。
次に徳井の口から聞いた言葉は、俺を驚かせるものだった。
「それを聴いて、綾部が楽屋で泣いたんだってさ。」
最初のコメントを投稿しよう!